令和7年度 医療法人埼玉成恵会病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 13 81 43 57 85 240 305 578 455 151
退院患者数は70歳代が578人と最も多く、60歳以上の患者さんは合計1,489人で全退院患者数2,808人の約74.2%を占めています。このことから、当院では高齢の患者さんの入退院が多く、加齢に伴う身体機能の低下や複数の疾患を抱える患者さんなど、それぞれの状態に応じた医療・看護が求められることが分かります。
当院では、患者さん一人ひとりの身体状況や生活背景を踏まえ、医師、看護師、リハビリテーションスタッフ、管理栄養士、薬剤師、医療ソーシャルワーカー等が連携し
、入院中の治療から退院後の生活までを見据えた医療・支援の提供に努めています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 64 2.02 2.56 0 60.47
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 33 35.21 16.10 27.27 85.36
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 - - 13.42 - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 - - 20.49 - -
0400802299x000 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) - - 8.33 - -
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
内科診療におきましては、地域の高齢化に伴い、感染症の入院患者数の増加が目立ちます。内訳としては、75歳以上の市中肺炎及び誤嚥性肺炎は特に増えており、腎盂腎炎や尿路感染症といった泌尿器疾患が続きます。また、65歳未満の肺炎患者さんも6名ほど入院されました。感染症は無治療でいると、いずれも重症化する可能性が高く、当院では急性期治療を積極的に受け入れております。



循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 30 19.67 17.31 3.33 80.17
050130xx9902xx 心不全 20 44.4 23.60 25 78.8
050130xx97020x 心不全 11 37.09 35.20 27.27 84.09
1007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) - - 13.56 -  -
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) - - 16.10 - -
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
循環器科では心不全の患者さんが多いです。当院での特徴として高齢者が多く、人工呼吸器などを要する患者さんが多いです。これらが在院日数を多くしている要因と推定されます。入院中から退院後にかけて、心不全の再発予防に取り組んでいます。
リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) - - 16.10 - -
060335xx99x0xx 胆嚢炎等 - - 11.18 - -
070470xx99x0xx 関節リウマチ - - 14.88 - -
100150xxxxxxxxx 慢性甲状腺炎 - - 15.60 - -
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平行障害 - - 9.42 - -
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
令和7年4月より、リウマチ科の医師が常勤医として勤務されております。リウマチ・膠原病等の専門的な疾患に加え、様々な疾患の患者さんの診療にも対応しており、幅広い患者さんに対して適切な診療を提供できる体制の充実につながっています。


外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 17 10.88 7.58 0 63.06
060160xx001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 17 11.47 4.56 5.88 68.29
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 16 14.5 9.07 12.5 73.44
060390xxxx0xx 細菌性腸炎 12 8.58 7.33 0 55.33
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 - - 8.41 - -
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
外科では、憩室性疾患17人、鼠径ヘルニア17人、腸閉塞16人、細菌性腸炎12人など、消化器系疾患を中心とした診療が行われております。疾患の状態に応じて手術や保存的治療を選択し、患者さんの早期回復を目指しています。

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む) 143 19.08 18.55 0 69.53
160760xx01xxxx 前腕の骨折 100 3.52 5.86 0 66.36
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 92 47.09 33.65 5.43 81.43
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む) 62 31.84 21.21 0 74.11
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎医科骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 57 41 18.09 5.26 80.39
整形外科では人工股関節置換術の手術症例が令和6年度の約2倍に急増しています。他病院からの紹介患者さんも多くいます。手の外科専門医もおり、多くの手術が行われています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x20x 脳梗塞 - - 16.60 - -
030400xx99xxxx 前庭機能障害 - - 4.67 - -
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 - - 15.35 - -
010060xx97021x 脳梗塞 - - 44.80 - -
010060xx99x40x 脳梗塞 - - 16.51 - -
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
脳神経外科では脳梗塞やめまいなどの患者さんを受け入れています。脳梗塞については、患者さんの病状や治療内容によつて在院日数に差がみられます。治療後の身体機能の回復や日常生活への復帰を考慮し、必要に応じてリハビリテーションや施設への転院を含めた療養支援を行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11022xxx01xxxx 男性生殖器疾患 - - 3.54 - -
11004xxx97xxxx 尿道・性器の良性腫瘍 - - 4.91 - -
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 - - 2.45 - -
11013xxx99xxxx 下部尿路疾患 - - 9.03 - -
110290xx99x0xx 急性腎不全 - - 13.26 - -
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
令和8年4月より、泌尿器科専門医が常勤となり、本格的に泌尿器科を開設しました。
外来、入院診療及び泌尿器系の手術をお行っております。
救急医学科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 - - 9.62 - -
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 - - 7.84 - -
030400xx99xxxx 前庭機能障害 - - 4.67 - -
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 - - 5.49 - -
160400xx99x0xx 胸郭・横隔膜損傷 - - 9.16 - -
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
救急医学科では、頭蓋・頭蓋内損傷、前庭機能障害、ウイルス性腸炎、胸郭・横隔膜損傷、肺・胸部気管・気管支損傷、多部位外傷など、さまざまな救急疾患の診療を行っています。今回の集計では、頭蓋・頭蓋内損傷が最も多く、4人の患者さんに対して平均在院日数2日となりました。また、同疾患については平均年齢79.5歳の患者さんと49歳の患者さんが含まれており、幅広い年齢層の救急患者さんを受け入れていることが分かります。その他にも、前庭機能障害(めまい)やウイルス性腸炎、胸部を中心とした外傷、多部位外傷などの患者さんを受け入れており、外傷性疾患から内科系の急性疾患まで幅広く対応していることが当科の特徴です。平均在院日数は、肺・胸部気管・気管支損傷の12日を除くと、1.5~3日程度の疾患が多く、急性期の診断・治療を行った後、早期の退院につなげている症例が多いことがうかがえます。なお、疾患によって在院日数に差があるのは、外傷の程度や治療内容、患者の全身状態などが異なるためと考えられます。今回の集計対象となった症例では、転院率はいずれも0%でした。今後も救急患者さんを迅速かつ適切に受け入れ、必要に応じて各診療科と連携しながら、患者さんの状態に応じた質の高い救急医療を提供してまいります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - 1 8
大腸癌 - - - - - - 2
乳癌 - - - - - - - -
肺癌 - - - - - - 1 8
肝癌 - - - - - - - -
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
胃癌では、病期不明の患者さんが2人、再発の患者さんが4人でした。大腸癌ではステージⅠからステージⅣまでそれぞれ1人ずつ、病期不明1人、再発1人となっており、さまざまな病期の患者さんを診療しています。肺癌では病期不明の患者さんが2人でした。乳癌、肝癌については今回の集計期間において該当する患者さんはいませんでした。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 31 28.81 82
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
中等症が31人と最も多く、軽症8人、重症8人、超重症5人でした。重症度が高くなるにつれて平均在院日数が長くなる傾向がみられました。重症度の高い患者さんでは、全身状態の管理や治療に時間を要するほか、身体機能の回復や退院後の療養環境を整えるための支援が必要となる場合があります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 20 28.05 72.4 16
その他 - - - -
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
脳梗塞(ICD-10:I63$)の患者数は25人で、そのうち発症から3日以内に入院した患者は20人、その他の患者は5人でした。発症から3日以内に入院した患者の平均在院日数は28.05日、平均年齢は72.4歳、転院率は16.0%でした。一方、その他の患者では平均在院日数34.0日、平均年齢66.2歳、転院率は0%でした。脳梗塞は発症後早期の治療やリハビリテーションが重要となる疾患であり、患者の状態に応じた治療・リハビリテーションを行っています。平均在院日数や転院率は、患者の重症度や治療内容、リハビリテーションの必要性などによって異なります。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除じゅつ(長径2cm未満) 41 0.02 1 0 61.61
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除じゅつ(長径2cm以上) 23 0 1 0 58.43
K654  内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 - - - - -
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
令和7年1月より、上下部消化管内視鏡検査に力を入れており、令和7年12月には内視鏡器具一式を総取り換えしました。最先端の医療器具を使用して大腸ポリープや早期大腸癌の内視鏡治療を積極的に行っています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 17 1.71 8.76 5.88 68.29
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K7432 痔核手術(脱肛を含む)(硬化療法(四段階注射法)) - - - - -
K7181 虫垂切除術 - - - - -
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
外科では、鼠径ヘルニア手術17件、腹腔鏡下胆嚢摘出8件などが主な手術となっています。それ以外に腹腔鏡を用いた胃癌・大腸癌手術など、患者さんへの負担を抑えた治療にも取り組んでいます。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(股) 229 1.75 21.13 0 71.57
K0462 骨折観血的手術(前腕) 135 1.45 5 0 61.64
K0461 骨折観血的手術(大腿) 73 6.32 27.38 2.74 71.79
K0463 骨折観血的手術(膝蓋骨) 58 1.86 10.09 0 55.91
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 54 6.24 25.35 9.26 74.02
整形外科では股関節疾患の患者さんが最も多く、続いて手の外科疾患、また、脊椎関連の手術も多く行われています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(尖頭) - - - - -
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
脳神経外科では慢性硬膜下血腫に対する先頭による洗浄・除去術などを実施しています。患者さんの状態を確認しながら適切な手術・術後管理を行っています。

泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K816 外尿道腫瘍切除術 - - - - -
K8282 包茎手術(環状切除術) - - - - -
K8352 陰嚢水腫手術(その他) - - - - -
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
泌尿器科では主に尿道系の腫瘍切除術、包茎手術や陰嚢水腫切除術などの手術を実施しております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる -   -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
患者数が10人未満の場合は「-」で表示してあります。
本指標は、DIC(播種性血管内凝固症候群)、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症について、入院時にすでに発症していた症例と、入院後に発生した症例の状況を示したものです。今回の集計では、DICは入院契機と同一の症例が0件、異なる症例が1件で、発生率はそれぞれ0%、0.05%でした。敗血症は入院契機と同一の症例が5件(0.25%)、異なる症例が6件(0.3%)でした。その他の真菌感染症については、入院契機と同一・異なる症例ともに0件でした。また、手術・処置等の合併症については、入院契機と同一の症例が4件(0.2%)、異なる症例が2件(0.1%)でした。
これらの指標は、患者の疾患や重症度、治療内容などによって発生状況が異なるため、単純に数値の大小のみで医療の質を評価するものではありません。特に敗血症やDICなどは、重症疾患に伴って発症する場合もあることから、入院時の患者状態を含めて解釈する必要があります。当院では、重症患者に対する早期診断・治療に努めるとともに、感染対策や医療安全対策を徹底し、手術・処置に伴う合併症の予防と早期発見に取り組んでいます。今後もこれらの指標を継続的に把握、の質と安全性の向上に努めてまいります。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
468 463 98.93
当院では、肺血栓塞栓症の発症リスクが中リスク以上と評価された手術患者に対し、適切な予防対策の実施に努めています。その結果、肺血栓塞栓症のリスクレベル
が中以上の手術を施行した患者に対する予防対策の実施率は98.93%となりました。今後も、患者さん一人ひとりのリスクを適切に評価し、肺血栓塞栓症の予防と医療安全の向上に取り組んでまいります。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
315 296 93.97
血液培養は菌血症や敗血症などの感染症の原因となる微生物を検出するために重要な検査です。血液培養を複数セット採取することで、病原微生物の検出精度を高めるとともに、皮膚常在菌などによる汚染との判別にも役立ちます。当院では感染症が疑われる患者さんに対して適切な血液培養を実施できるよう、血液培養2セット採取の必要性について周知し、適正な検査の実施に取り組んでいます。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
171 129 75.44
今回の結果から、広域スペクトル抗菌薬を使用した患者の多くで細菌培養同定検査が実施されていることが確認されました。当院では検査結果に基づいた適切な抗菌薬の選択や治療効果の評価を行い、抗菌薬の適正使用(適正な薬剤・投与量・投与期間等)を推進しています。今後も、感染症診療の質の向上と薬剤耐性菌の発生抑制を目指し、感染症対策部門や薬剤部門等で連携をとりながら、細菌培養検査の適切な実施と抗菌薬の適正使用に取り組んでいきます。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
41583 77 1.85
今年度の入院患者さんにおける転倒・転落発生率は1.85‰(1,000患者日あたり1.85件)でした。当院では、転倒リスクの評価、環境整備、職員教育、多職種での情報共有・事例分析を行い、転倒・転落の予防に取り組んでいます。今後も患者さんの安全を第一に、継続的な改善に努めてまいります。


転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
41583 2 0.05
今回の集計では、レベル3b以上の転倒・転落は2件でした。今後も転倒・転落の発生予防と早期のリスク把握に努め、患者さんが安心して入院生活を送ることができる安全な医療環境の提供に取り組んでいきます。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
777 777 100
当院では、手術を受ける患者さんに対して、手術の種類や患者さんの状態に応じて適切な予防的抗菌薬を選択し、手術開始前1時間以内に投与を開始することを基本として取り組んでいます。また、手術部門をはじめとする関係部署が連携し、適切なタイミングで投与が実施されているか確認しています。今回の集計では、対象となった777件全てで、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬の投与が開始されており、投与率100%を達成しました。今後もこの水準を維持し、安全な手術医療と手術部位感染の予防に努めていきます。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
41004 29 0.07
褥瘡は、寝たきりや長時間の同一体位などにより、身体の一部に持続的な圧迫が加わることで発生する皮膚・皮下組織の障害です。本指標では、退院患者さんの在院日数の総和を分母とし、d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡が発生した患者数を分子として、褥瘡の発生状況を示しています。今回の集計では、退院患者さんの在院日数の総和が41,004日、d2以上の褥瘡が発生した患者さんは29人で、褥瘡発生率は**0.07%**でした。褥瘡は、患者さんの年齢や疾患、栄養状態、身体機能、意識状態、治療内容など、さまざまな要因の影響を受けます。そのため、発生率のみで医療の質を評価するのではなく、患者さんの背景や入院中の状態を踏まえて評価することが重要です。当院では、入院時から褥瘡発生リスクを適切に評価し、患者さんの状態に応じた体位変換、皮膚状態の観察、適切な栄養管理など、多職種が連携した褥瘡予防に取り組んでいます。今後も褥瘡の発生予防と早期発見・早期対応に努め、患者の療養環境と医療の質の向上を図ってまいります。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
1358 989 72.83
高齢の入院患者さんは、疾患や治療の影響に加え、食欲低下や身体機能の低下などにより、低栄養状態となるリスクが高くなります。入院早期に栄養状態を把握し、患者さん一人ひとりの状態に応じた栄養管理につなげることが重要です。今回の集計では、65歳以上の退院患者さん1,358人のうち、**入院後48時間以内に栄養アセスメントを実施した患者さんは989人で、実施割合は72.83%**でした。栄養アセスメントでは、患者さんの食事摂取状況や体格、栄養状態などを確認し、栄養上の問題やリスクを早期に把握します。早期に評価を行うことで、必要に応じて栄養管理計画を立て、適切な食事の提供や栄養補助、他職種との連携による支援につなげることができます。当院では、医師、看護師、管理栄養士などの多職種が連携し、入院早期から患者さんの栄養状態を把握するとともに、個々の状態に応じた栄養管理に取り組んでいます。今後も、入院早期の栄養アセスメントを推進し、低栄養の予防・改善や治療効果の向上、早期の機能回復につながる栄養管理の充実を図ってまいります。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
41583 8154 19.61
身体的拘束は、患者さんの生命や身体の安全を守るためにやむを得ず行われる場合がありますが、患者さんの尊厳や身体機能、精神面への影響を考慮し、可能な限りその実施を減らすことが重要です。今回の集計では、退院患者さんの在院日数の総和が41,583日で、そのうち身体的拘束を実施した日数の総和は8,154日となり、**身体的拘束の実施率は19.61%**でした。身体的拘束の実施状況は、患者さんの年齢、疾患、意識状態、認知機能、治療内容など、さまざまな要因によって異なります。そのため、実施率の数値だけで医療の質を評価するのではなく、患者さんの状態や拘束が必要となった背景を含めて評価することが重要です。当院では、身体的拘束を安易に行うことのないよう、患者さんの状態を多職種で共有し、環境調整や見守り、治療方法の工夫など、身体的拘束を回避するための代替手段を検討しています。また、やむを得ず身体的拘束を実施する場合においても、その必要性を継続的に評価し、早期に解除できるよう取り組んでいます。今後も患者さんの尊厳を尊重し、安全の確保との両立を図りながら、身体的拘束の適正化・減少に向けた取り組みを継続してまいります。
更新履歴
2026/9/25 令和7年度病院指標を公開しました。