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●薬の副作用

Q1 漢方薬に副作用はないのですか?
Q2 ビタミン剤はたくさん飲んだ方がいいんでしょ?
Q3 副作用を防止するには?
Q4 副作用が起こったら?
Q5 ピリン系の薬でアレルギーがでますが、アスピリンってピリン系?
Q6 インポテンツになる薬があると聞いて心配なのですが
Q7 尿や便の色が変わる薬って?

Q1 漢方薬に副作用はないのですか?
A1 西洋医学で用いられる薬に比べて漢方薬は自然のものだから、効き目が穏やかで副作用がないと考える人が多いようですが、漢方薬も薬である以上、使い方を間違えば副作用もでます。漢方薬を処方するには長い経験と訓練それに膨大な知識が必要となります。漢方薬の中には猛毒で知られるトリカブトを含んでいるものすらあります。ですから、生半可な知識で独断で服用するのはとても危険なことです。また、西洋薬と漢方薬を飲みあわせることによって副作用が起きることもあります。漢方薬を常用している人がいますが、そういう人が病院に行って薬をもらったときなどは注意して下さい。医師または薬剤師に相談するとよいでしょう。
漢方生薬の副作用の例 甘草→高血圧・むくみ
麻黄(覚醒剤の原料)→頻脈・動悸・不眠・胃腸障害 地黄→下痢・胃腸障害
附子(トリカブトの根)→のぼせ・発汗
大黄・センナ→流産
西洋薬との悪い飲み合わせの例 葛根湯/解熱鎮痛剤→発汗・動悸
小青竜湯/交感神経興奮薬→動悸・頻脈
人参湯/利尿薬→低カリウム血清
小柴胡湯/インターフェロン→間質性肺炎

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Q2 ビタミン剤はたくさん飲んだ方がいいんでしょ?
A2 現在、盛んにビタミンの重要性が叫ばれています。みなさんの中にもビタミンに気を使っている方もおられるかと思います。確かにビタミンは人間の体にとって非常に大切なものです。しかしビタミンといえどもとりすぎると害になるものもあるということは、あまり知られていないようです。それでは、どのようなビタミンをとりすぎると害になるのかお話ししたいと思います。まず、ビタミンは大きく分けると水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分けることができます。水溶性ビタミンはビタミンB群やビタミンCなどで、これらは大量に摂取しても体に不必要な分は尿とともに排泄されてしまいます。一方、ビタミンA、D、E、Kといった脂溶性ビタミンは体に吸収されやすく、排泄されないためビタミン過剰症を起こす危険があります。

ビタミンの働きと欠乏症・過剰症
種類 主な働き 欠乏症 過剰症
B1 炭水化物の代謝 脚気
B2 脂肪・アミノ酸の代謝 口内炎、角膜炎、舌炎
B6 アミノ酸の代謝 皮膚炎、末梢神経炎、貧血
B12 造血作用、末梢神経の再生 悪性貧血、神経痛、末梢神経炎
免疫力増強、抗酸化作用 壊血病
視覚、皮膚、粘膜の調整 夜盲症、皮膚の乾燥・角化 頭痛、吐き気、肝腫大
骨、歯の形成 くる病、骨粗しょう症 下痢、嘔吐、不眠
抗酸化作用 動脈硬化の危険因子
血液凝固 溶血
ビタミンは極端にバランスの悪い食事をしていない限り、欠乏や過剰になったりはまずしません。ビタミン剤は病気になったときに補助的に用いるものと考え、なるべく普段の食事から摂るように心がけましょう。

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Q3 副作用を防止するには?
A3 どんな薬でも副作用の起こる可能性はあります。でも、副作用はなるべくさけたいですね。患者さんにできることで、副作用を予防する方法があります。それは決められた用法用量をきちんと守ることです。当たり前のことだと思われるかもしれませんが、患者さんの訴える副作用のうち用法用量を守らなかったせいで起こったケースはとても多いのです。だから、処方された薬以外は勝手に飲まないこと、薬を飲み違わないこと、薬を飲み忘れないこと、といったことに注意して下さい。万一のみ忘れたとしてもあわてて2回分飲むようなこともしないで下さい。また、薬によるアレルギー等の副作用がでたことのある人は、事前に医師に告げておきましょう。そうすれば、それらの薬とは違う種類のものを処方してくれるはずです。自分の体質、例えばアレルギー体質だとか、胃腸が弱いといったことを把握し、医師としっかりコミュニケーションするのも副作用の防止には大切なことです。

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Q4 副作用が起こったら?
A4 副作用と一口にいっても、命に関わるような重大なものから、のどが渇く、眠くなるといった軽いものまであります。患者さんのQOLを考えると、どんな軽い副作用もないがしろにはできないのですが、治療効果とのバランスで、どうしても軽いものは我慢していただかなければならない場合もあります。また、軽い副作用は飲み続けているうちになくなることもあります。そこで副作用らしきものがでたら、注意しながら飲み続けてみる、1,2回やめてみる、食事の直後に飲んでみるといった工夫をして、それでも問題となる副作用が続けば医師に相談し、薬を中止するなり、減量や変更することも考えてみましょう。

薬の代表的副作用
主な副作用
鎮痛薬 胃腸障害、腎障害、肝障害、アレルギー
胃腸薬 眠気、のどの渇き
精神安定剤 ふらつき、めまい、妄想
抗ヒスタミン剤 眠気、頭痛、発疹
強心剤 胃腸障害、不整脈、視力障害
利尿剤 脱水症状、疲労感、起立性低血圧
抗生物質 胃腸障害、腎障害、アレルギー、難聴
胃腸障害は食事の直後に服用したり、多めの水と一緒に飲むなどで軽減できる場合もあります。眠気やふらつきを起こすような薬を飲んだ場合には、車の運転や高所での作業等には気をつけましょう。

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Q5 ピリン系の薬でアレルギーがでますが、アスピリンってピリン系?
A5 アスピリンというと何となくピリン系のような気がしますが、アスピリンはアセチルサリチル酸ともいい、実は非ピリン系です。
ところで、一度ピリン疹がでた人は今後もピリン系の薬に反応する可能性が非常に高くなります。しかも2度目の反応は発疹にとどまらず、もっと重くなることがあります。だからピリン疹の既往歴がある人は、病院で薬を処方されたり、薬局に風邪薬や鎮痛剤を買いに行ったりするときには必ず医師や薬剤師にその旨を伝えるようにしましょう。
これを書いている私も実はピリンアレルギーなのですが、以前けがをして入院したときに、それを言うのをすっかり失念していたらみごとにピリン系の痛み止めを出されてしまい、しまったなぁと思ったことがあります。みなさんはそうならないように注意して下さい。

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Q6 インポテンツになる薬があると聞いて心配なのですが
A6 最近の日本でも性の問題はだいぶオープンになってきていますが、医療の世界では意外と保守的なところもあり、病人が性のことなど気にするなという考えが根強く残っているようです。しかし、患者さんのQOLを考えるとそんな考え方はナンセンス以外の何ものでもないと思います。欧米では性的に影響のある薬を服用している人に対するアドバイスやアフターケアも積極的に行われていますので、日本でも今後はそういう方向に向かっていくものと思われます。ところで、男性では不能状態、女性ではオーガニズムが得られないといった性機能の何らかに影響を与える薬は何種類も報告されています。だから、薬を飲んでいてちょっとおかしいなと感じたら、恥ずかしがらずに医師に相談してみて下さい。量を少なくしたり、他の薬に変えるなどで解消できる場合もあるからです。

性機能に影響を与える主な薬
降圧剤・心臓病薬 カプトプリル、グアネチジン、ヒドララジン、プロプラノロール他
胃薬 シメチジン、アトロピン、臭化ブチルスコポラミン他
利尿剤 スピロノラクトン、ヒドロクロロチアジド他
高脂血症治療剤 クロヒブラート
抗てんかん剤 カルバマゼピン他
抗精神病薬 ハロペリドール、クロルプロマジン他
トランキライザー クロルジアゼポキシド、ジアゼパム他

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Q7 尿や便の色が変わる薬って?
A7 薬を飲んだ後、自分の尿や便の色が変わったら、大変な副作用が起こったのではないかとビックリされる方もおられるかと思います。しかし、薬によっては服用するとそのものの性質により、尿または便の色に変化をきたすものもあり、たいていの場合は心配しなくても大丈夫です。しかし、希に抗アレルギー剤や抗菌剤などで副作用の結果として尿の色調が変わることもありますので、不安に思ったら担当医または薬剤師に相談するとよいでしょう。また、尿や便だけでなく汗や涙(ソフトコンタクトレンズが着色してしまったりする)の色が変わることもあります。

副作用ではなく尿の色を変えることのある薬剤の例
薬物 成分
ビタミンB2 リボフラビン 黄色
骨格筋弛緩剤 クロルゾキサゾン 燈−赤紫色
抗結核・抗ハンセン病抗生物質 リファンピシン 赤燈色
潰瘍性大腸炎治療・抗リウマチ剤 サラゾスルファピリジン 黄赤色
三環系抗うつ剤 アミトリプチン 青緑色
抗トリコモナス剤 メトロニダゾール 暗赤色
血圧降下剤 メチルドパ 黒色(尿を放置すると)
鎮咳去痰薬 ヒベンズ酸チペピジン 赤色
下剤 センナ 黄褐〜赤色(尿がアルカリの時)
下剤 フェノバリン 赤色(尿がアルカリの時)
鎮痙剤 臭化チメピジウム 赤色
糖尿病性末梢神経障害用剤 エパルレスタット 黄褐〜赤色
消炎鎮痛剤 塩酸チノリジン 黄褐色の蛍光
抗パーキンソン剤 レボドパ 黒色
抗アンドロゲン剤 フルタミド 琥珀色または黄緑色

副作用ではなく便の色を変えることのある薬剤の例
薬物 成分
抗結核・抗ハンセン病抗生物質 リファンピシン 赤燈色
胃炎・消化性潰瘍治療剤 水酸化アルミニウム 白色または小斑様
鉄剤 黒色

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